1953年8月28日 国産1号 噴流式洗濯機 三洋電機 SW-53

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サンヨーが発売した噴流式洗濯機「SW-53型」=サンヨー電機提供  


各社の洗濯機が並ぶ売り場 1956年1月 東京・都内の電気店

三洋電機が国産で初の角型噴流式洗濯機を発売した。従来の洗濯機は丸型のかくはん式で、数社が販売していたが、価格は5〜6万円で庶民には高根の花だった。しかし、三洋の洗濯機は2万8500円と半値近く、性能、使い勝手も格段によく革命的だった。53年12月に2009台だった生産台数は翌年8月には1万台の大台に乗り、一般家庭の電化に火を付けた。大宅壮一氏は53年を「電化元年」と名付けた。

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 日本でははじめてアメリカ製の電気洗濯機を輸入したのは1922年(大正11年)のことです。その後,1930年(昭和5年)には東京電気(現在の東芝)が国産1号機を発売しました。しかし,この頃の洗濯機は洗濯槽の中で鉄製の羽根が回転する攪拌式と呼ばれるタイプで,高価な上,生地を傷めやすいものであったため普及することはありませんでした。        電気洗濯機が普及するきっかけになったのが1953年(昭和28年),三洋電気株式会社から発売された国産初の角型噴流式電気洗濯機SW-53型です。噴流式電気洗濯機は,回転翼(パルセータ)を洗濯槽の横につけて水流を起こさせ,その水流の勢いで汚れを落とす方式のもので,攪拌式に比べ場所をとらない角型で生地を傷めず,汚れもよく落ちるため爆発的に普及しました。大学卒の初任給が17,000円のこの時代に定価は28,500円でした。本資料サンヨーSW-53RS型はSW-53型の改良型で1954年(昭和29年)5月に発売を開始したものです。売れ行きが好調のため,同年9月には26,500円に値下げし,わずか1年あまりの間に1万台以上売れました

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