2008.11.05生活機器設計論・演習

課題「体温計」
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体温計の原理
1.水銀体温計
テルモでは、1984年に水銀体温計の生産を中止して以来ほとんどつくられなくなっている。
より核心部に近い温度を測るために、わきの下や口の中で測るというわけです。熱伝導と膨張を利用し計測。

2.電子体温計
 電子体温計は、温度の変化により電気抵抗が変化する「サーミスタ」と呼ばれる温度センサー(半導体素子)の特性を利用して体温を測定。これが温められることによって変化した電気抵抗を付属のマイクロコンピュータが温度に換算してデジタル表示(図2)。電子体温計の測定方法には、「実測式」と「予測式」の2つがある。
3.耳式体温計
人体から放射される赤外線をセンサーで検出し、マイクロコンピュータが体温を算出。
赤外線は絶対零度(−273度)以上の物体すべてから放射されていて、物を温める。放射される赤外線の量は絶対温度(絶対零度を基準とした温度。単位はケルビン)の4乗に比例します。
 耳の中を使うのは、鼓膜とその周辺から放射されている赤外線を測定するためです。鼓膜の温度は、鼓膜が耳の奥深くにあるため外気温などの影響を受けにくく、また脳のすぐ側にあって温度が一定しているので、「核心温」に近いと考えられます。
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発想を妨げる3つの要因
ロジャー・フォン・イーク氏より(改

イデアキラー9(あとづけ外的制約)
①いい考えだ,でも……
②前にやってだめだった
③趣味にあわない
④時間がいない,カネがない
⑤反対されるに決まっている
⑥アイデアとしては面白いが,実現は難しい
⑦馬鹿なことを言うな。
⑧今のままでどこがわるいのか
⑨調査して,検討してみよう 

プレコンセプション9(先入観による内的制約)
①正解は1つ
②それは論理的でない
③ルールに従うべきだ
④現実的に考えよ
⑤間違えてはいけない
⑥遊びは軽薄だ
⑦それは私の専門外だ
⑧早く結論を出さなくてはいけない
⑨私には創造力がない

セルフ・レストリクション9(発想プロセスの心的制約)
①初めのアイデアに飛び付き,それに満足してしまう
②早まった結論に飛び付いて,はやとちりの判断をする
③早く結論を出そうと焦る
④意欲過剰での空回り
⑤堂々巡りに陥る
⑥効率にとらわれて,近視眼的結論に陥る
⑦黒か白か(あれかこれか)割り切りたがる
⑧慣れを引きずる
⑨プライドによる範囲限定

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発想のスタイル
高沢公信氏より(改)

固定観念や既存事実の見直し

4つの発想スタイル
 分節
 分類
 組み合わせ
 類比・類推

イデア
 ☆アイデアはデザインではない!!

***

デザイン カタチやシクミにする


***
 アイデアをデザインにしなければならない。
 アイデアをデザインにするためには。

○ソリューション 解決要因の積分
 解決すべき要素をカタチにしていく
○模倣工学・モチーフ
 既にあるものから、機能や意味からカタチをつくる
○ジオメトリー・スタイリング(数理造形、美学・哲学)
 意味や機能を与えられないが、カタチを決定しなければならない。そのためには極めて客観的な数理や内的心理の積み重ねや共通感覚をつかう