成形

成形は「工業」設計の基本あるいは工業設計そのものではないでしょうか。
たくさんつくるための方法。同じものを繰り返しつくるための方法。つくり方を考えるということ。成型品と型との関係など工業設計の基本。インジェクションやブローはなかなか経験することはできないが、真空成形でこれら概念や方法を理解し、それを利用してつくることを学生のときにしておくことはすばらしい。実際プロの仕事でも成形をしているその場にたちあうことはまれです。
高度成長期の大量生産大量消費は経済的には変化しましたが、人々のために複数のもの(2つ以上、2回以上)をつくるための技術としての「工業」は変わっていませんし、逆にその(工業)ための「工学」とデザインの関係は、新たな技術がたくさんでてきているためより密接になってきていると思います。


成形の種類 広陽商工株式会社サイトより↓

■真空注型
真空下で二液性ポリウレタン樹脂をシリコーン型に注入し、熱可塑性樹脂Likeの製品を造る成形方法
 ・短納期
 ・設計変更早期対応
 ・安価である

■RIM成形
Riaction Injection Mold 二種類の材料を混ぜ合わせて型内に注入し重合反応を起こして硬化させる成形方法
 ・成形圧力が低圧
 ・大型複雑形状が可能
 ・金型費が安価
 ・少量生産向き

■射出成形
高圧で溶融状況の樹脂を金型内に押し込み冷却・固化させる成形方法
 ・成形サイクルが短い
 ・大量生産が可能
 ・設備、金型が高価につく

FRP成形
模型にガラス繊維とポリエステル樹脂を塗布して常温で反応硬化させる成形方法
 ・大型複雑形状が可能
 ・金型費が安価
 ・高価な機械設備が不要
 ・成形サイクルが非常に長い

■真空成形
熱可塑性シート状の材料を加熱して型に吸いつけて成形し、型は一般的に凸型又は凹型一方のみで使用する成形方法
 ・成形圧が大気圧以下
 ・安価で大物までの成形が可能
 ・設備、金型が安価

■ブロー成形
チューブ状の材料(パリソン)を型に入れ、空気を吹き込んで成形する成形方法
 ・袋(ビン)状の成形が可能
 ・肉厚が一定の成形品向き

■DCPD−RIM成形
DCPDジシクロペンタジエン(Dicyclopentadiene)を使用して、剛性と耐衝撃性を必要とする成形部品を成形する成形方法
 ・成形品が強靭である
 ・大型品をより安価に短納期に製作可能
 ・肉厚のある成形品に適しています
 ・複数のパーツの一体成形が可能

http://www.koyoshoko.co.jp/sub0305.html