デザインとマーケティング、リーマン・ブラザース、事故米
欲望を刺激するだけの造形からのはんせいも空しく、今はマーケティング的なものが欲望を刺激するだけのものになっているのではなかろうか。流行的な「ニーズ発掘」というものは本当にデザインスペックの創出になっているとは考えにくい。問題発見ためにマーケティング手法は必要であるが、そうではない無理矢理「捻出」している様な気がする。
このロジックはものづくりの立場から少し整理しておかなければならないと思う。
原研哉/阿部雅世『なぜデザインなのか。』より
マーケティングによってニーズを、つまり甘やかされただらしない欲望を掘り起こして、ほしいものを与えていくことによって生まれる文化よりも、デザインによって覚醒されていく生活の方が、確実に社会を豊かにしていくからです。そこに早く気がついた経済文化圏が、やっぱり次の時代をリードしていくんじゃないでしょうか。
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- 作者: 原研哉/阿部雅世
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