エスノメソドロジーとデザイン

  • メンバーの方法
    • エスノメソドロジーは日本語訳において、「エスノ」を「人々」や「民族」などとすることがあるためわかりづらい。「メンバー(成員)」と考えるとわかりやすい。
    • ガーフィンケルは「振る舞いと規則を関係づける」「例示する」「論理関係を示す」という人間の「常識的知識の「使い方」」に注目。 メンバーは「常識的知識を適切に用いることにより、自然言語を使い事態を記述する」
    • この使い方・方法についての知識は、「社会のあらゆる場面で誰もが使ってるが気づくことがない方法論的な知識である。それを読み解き、本当の人間のあり様を考え解釈し、本来の人間や社会を正しく理解しようとすることがエスノメソドロジーと考える。
  • アカウンタビリティ(説明可能性)
    • 説明可能とは、「観察可能で、報告可能なこと」
    • 行為者による理解と説明:リソースからトピックスへ
    • 解釈のドキュメント的な方法
      • 発言や活動といった現象を「ドキュメント」として背後にある「パターン」と結びつけて見ていく解釈の実践。
    • エトセトラ条項
      • 言明されていないが理解されている「等々条項」。これを発見解釈する。
    • パッシング(通過作業)
      • 当たり前のことを当たり前として示し続けること。男が男としてふるまい理解されていること。合理性といって片付けられてしまっている生活者の秩序。それを発見し、それがEM.
  • インデックス性
    • 文脈により意味が変化する言語の性質
    • 旧来ではこれが排除され、客観的表現に置き換えられていった。しかしEMでは置き換えられずに、実際使用されているという事実に着目
  • 相互反映性
    • ある場面で起こることのさまざまな記述は、その場面そのものの記述と分かちがたく結びついている。
    • 社会現象自体を記述するとき、主観による記述とか、客観による記述とか考えるのではなく、その「メンバー」の記述がその記述される社会現象の一部になるという相互反映性をそれ自体として理解する。