2008.10.06 完全水没方式、究極の水冷方式パソコン

製品の質と時間の確保のためプロダクト、プロダクトデザインにおいてはデザイナーも技術者も最も意識しなければならないことの一つ。
風冷式、気体冷却式、相変化冷却式、液冷却式などまたさらに細分化された方式があるが、水で冷やすか空気で冷やすか、熱を直接電気などの別のエネルギーに代えるかにつきる。
製品の正常な動作、寿命の延長のため以外に、CO2削減のための廃熱利用、エネルギー効率化など新たな切実な役割がでてきている。

http://www.armari.co.uk/images/xcp/Armari-XCP.jpg
画像は英パソコンメーカー、アルマリ(ARMARI)社が2年もの歳月を投じて開発した究極の水冷方式パソコン「XCP」。水冷方式のパソコンは最近ではアップルやNECなどの大手メーカーなども手掛けるなど、一般的となってきているが「XCP」は従来型の水冷PCとは異なり、CPUの基盤そのものを完全に水冷用の液体の中に水没させてしまうという究極とも呼べる水冷方式を採用しているところに特徴がある。

西洋のバスタブみたいな筐体をしているが、上部に見えるバスタブ部分は3つの層で区切られており、マザーボードなどのCPU本体は中央部分の絶縁水の中に完全に水没。中央のバスタブからはその前後に絶縁水が滝の流れのように溢れ出すようになっており、溢れ出した絶縁水は前後のスペース部分で放熱処理されて再び、中央のバスタブ部分に循環するという仕組みとなっている。

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200808291810