2008.09.10 パラリンピックスポーツ機器 

080910 日経新聞より

障害者スポーツ用品開発、特殊機能が「北京」で活躍
 中小製造業が障害者スポーツ用品開発に力を入れている。障害者スポーツは競技者が少ないため大手が参入しにくく、多品種少量を得意とする中小企業への需要が大きい。走行時の衝撃を抑える構造の車いすや、激しい動きにもずれにくいウエアなどは、17日まで開かれる障害者スポーツの祭典、北京パラリンピックで広く採用されている。今後は開発した特殊機能を一般用製品の使い勝手向上に生かし、収益につなげる。

http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/tegakari.aspx?site=MARKET&genre=c5&id=NT1S08006109092008

ユニバーサルとインダストリアル
ユバーサルデザイン、障害者用機器開発は当然ながらマーケットが少ないため大企業は参入しずらい。これは差別でもなんでもなくマスマーケットを対象としているためであり、インダストリアルデザインの宿命でもある。しかし、ここで紹介しているような障害者用スポーツ用品などは、使用条件が厳しくなり開発のためのスペックが高くなる。これはマイナス要因でなくあらたなデザインのための新スペック設定と考えることができる。解決あるいは付加されたスペックが工業化対象になればユニバーサルとなる。
数学では一般解は任意定数や、任意関数を含む形式で表現されるものをいい、特異解はそれでは表しきれないことをいう。デザイン概念では少し異なり、ある特定の対象に対してのデザインによる解決を特異解といいそれを一般化したものを一般解という。つまり、具体解が特異解となりその抽象化
した任意定数でかかれた関数が一般解という。よってこれは、使用からの一般解化がユニバーサルデザインで製造からの一般解化がインダストリアルデザインということができる。しかし、これもインダストリアルの概念が大量から、複数(2つ以上)へとかわりつつある現在においては、デザインにおける一般解というものが変わりつるあるが、現代経済社会においてはやはり、インダストリアルを再認識することで、ユニバーサルに連関していく。

特異解から一般解化されたプロダクトデザインを調査し、その過程をユニバーサルとインダストリアルをキーワードとして、しめしなさい。