行動経済学とデザイン
- プロスペクト理論
- 得を得る(であろう)場合は、低い確率を高くとらえ、損をする(であろう)場合は高い確率を低くとらえ、肯定面より否定面を大きくとらえる人間の行動パターンをしめしたもの。
- お金のカチは一定ではない
- 選択肢が増える程決定できない
- 妨害効果・誘引効果
- よく似た選択肢はにたものを選択するのを妨害し、全く異なる選択肢をえらばさせる
- 内的葛藤
- 常に選ぶ理由を欲している。その理由は論理や合理にそぐわない場合が多い
- 選好の逆転
- 合理や論理ではじめに決めた選択肢や理由は文脈や状況で変化する。目先の利益に目がくらむということ。
- ピーク・エンドの法則
- あらゆる経験の快苦の記憶は、ほぼ完全にピーク時と終了時の快苦の度合いで決まる という法則。
- 選好の時間的逆転
- 目先の利益に眼がくらみ、将来の大きな利益に実が行かなくなること。
- アンカリング効果
- 会議で、最初の発言者の意見に引っ張られ、話がなかなか決まらない、ユニークな考えが出てこない。ある人の意見を聞いたとたんに、自分も同じことを考えていた気になること。数値が例示されれば、根拠無くそれにひっぱられること。
- フレーミング効果
- 意思決定において、質問のされ方・問題の提示のされかたによって、選択・選好の結果が異なること。
- 勝者・敗者効果
- 投資家が、いわゆる 過去の敗者株は過度に悲観的な目で見るのに対し、過去の勝者は、過度に楽観的な目で見るという効果。
- 現状維持バイアス
- 経済的価値は関係なく、大きな不安定要因がない限り、現状を維持しようと考えること
- コンコルドの誤謬・サンクコストの過大視
- 投資などの継続が損失の継続になるとわかっているにもかかわらず、それまでを惜しみ、やめられない状態
- 勝者の呪い
- 市場価値はおおよそ価値の平均と考えた場合、商品の共通価値を上回る推定額を出さなければオークションや競売で落札できないが、その価格は市場価格を上回ることになるため損をしてしまっているということ
- ナイトの不確実性
- 確率によって予測できる「危険」と、確率的事象ではない「不確実性」とを明確に区別。「先験的確率」(数学的確立)、「統計的確率」とそれらが利用できない「推定」を区別
- ヒューリスティック
- 意思決定をしたり、判断をしたりする時に、アルゴリズム的に厳密な論理でつめていく方法ではなく、直感ですばやく簡便に会頭に到達する方法。手がかりの無い状況では特にこのような方法をすることがある。
完全合理を前提とした経済学の誤りを指摘し、人の非合理的な行動や偏りを一定の傾向があるとし、予測可能なものにしようとする考え方の前提
- 代表性 典型性
- 連言錯誤
- 確率計算、集合論を無視した過ち。三段論法の勘違いなど。
- 少数の法則
- 試行回数が少ないにも関わらず、平均値へ回帰すると考え、平均値を見誤ること。少数の法則によるギャンブラーの誤謬
- 平均値への回帰
- 平均値があり、平均値へ収束するがその途中過程の部分を極端な例と考えてしまうこと。
- 後知恵
- 何かが起こってから、後でその原因に言及すること。事前に予測できなかったことを必然として捉えて判断する心理的バイアス。偶然に起こったことに意味を与えてしまうこと。多くは後知恵のあと真偽の追求はされず、思考停止する。
- 損失回避
- 同額の利益を得る満足よりも、同額の損失による苦痛の方が大きい。
- 省略の誤り
- 統計的な優位が見られたとしても、第三のパラメーターを見落とすことにより、誤った解釈をすること。
- 後悔回避
- 後悔をさけたいという「人間の信念」が意思決定に影響を与えるということ。人間は短期的には失敗したことを後悔するが、長期的にはしなかったことを後悔する。
- プロスペクト理論
- 価値関数と確率加重関数から意思決定がなされるとうい理論。
- 価値関数
- 絶対的価値ではなく参照点からの変化で得られるもの。(参照点依存性)
- 確率加重関数
- 確率に主観的な重みがあること。利益の場面では危険回避型、損失の場合では危険追求型となる。
- ノレのパラドックス 確実性効果
- 確率を主観的に重みづけて考えること。0や1(100%)に近づくことに非常に敏感になること。
- オーバーコンフィデンス
- 自己の能力・知恵を過信すること。悪いことのおきる確率を過小評価し(過度の楽観主義)、成功の確率を主観的に高く評価すること(支配の錯覚 マジカル・シンキング)
- アフェクトによるヒューリスティック
- 期待効用理論
- 相対的リスク・絶対的リスク