2008.09.05 ポップアップフードシステム

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衝突時の歩行者の頭部衝撃を低減する
「ポップアップフードシステム」を新型レジェンドに搭載
 Hondaは、歩行者との衝突時にボンネットフードを持ち上げてエンジンルーム内の空間を確保し、歩行者の頭部への衝撃を低減する「ポップアップフードシステム」を、9月5日(金)発売の新型「レジェンド」にHondaの国内販売モデルとして初めて搭載する。

 「ポップアップフードシステム」は、フロントバンパー内の中央と左右の計3ヵ所に設置されたGセンサーと車速センサーの情報から、歩行者との衝突を感知すると、アクチュエーターを作動させボンネットフードの後部を約10cm持ち上げる。これにより、エンジンなどの硬い部品とボンネットフードの間に空間を確保し、歩行者の頭部への衝撃を低減する。

 「ポップアップフードシステム」の採用により、頭部傷害値(HIC:Head Injury Criteria)は大幅に低減※1、ボンネットフードとエンジンルーム内の硬い部品との空間がとりにくいデザインの車種でも、高い歩行者保護性能の確保を可能とした。

 Hondaは、すでに1998年発売の「HR-V」より歩行者傷害軽減ボディを採用し、生命にかかわる衝撃を受けやすい頭部への対応を行っている。加えて、2000年発売の「シビック」より傷害の多い脚部への対応も図り、ボンネットフード、ボンネットヒンジ、ワイパー取り付け部、フロントフェンダー、バンパーなどに衝撃吸収構造を採用。現在では、ほとんどの車種に歩行者傷害軽減ボディを採用している。

 歩行者の死亡事故は、交通事故死亡者の約3割※2を占めている。Hondaは、歩行者事故に関して、他社に先駆けて取り組みを進め、対歩行者の事故メカニズムの解明と歩行者保護技術開発のため、1998年に世界初の歩行者ダミー「POLAR I」、2000年にはより人体に近い構造を持ち計測部位を増やした「POLAR II」を用いて、独自の歩行者保護技術の研究開発を積極的に進めている。

http://www.honda.co.jp/news/2008/4080904c.html

燃料電池・ハイブリッド以外のトレンドは、事故防止・自動安全走行運転、車に他のインタフェースディバイス機能を付加。ここでも環境・安全・健康・ロボットがキーワード。前者3つが目的で、ロボットはそのための手法。

移動体デザインにおける環境・安全・健康を目的としたロボッティクスデザインモジュールを考えよ。