統合と総合

(総合と統合:「デザイン概念の再構築とその実践より」)
デザインにおいて、統合は意図をもち一つのものに取りまとめること。integrated.
総合は共通要素を見いだし、一定のくくりをもたせること。inclusive.
統合にはダイレクションというデザインスキルが必要であり、
総合にはマネージメントが必要である。
その両方を取りまとめることがプロデュースではなかろうか。
いずれもSynthesisではある。

学問においては、その本質を明確にするため抽象化して、
物事の差異をはっきりさせる。
これはあくまで学のための手法であり、
思考過程や実務過程において、
相反する・矛盾するものと考えるのは大きな間違い。
西田幾多郎の絶対矛盾的自己同一・述語的包摂、清沢満之の二項同体という考え方が
われわれには存在しているはずであるから。